生徒の少年は満ち足りた表情だった

たとえば、地球のことを知らないエイリアンに「恋」のことを説明するとしたら、どうやって説明する?「餃子」の成り立ちとか、ううん、前提としてこの地球の説明から始まるかもね。

風の無い週末の早朝に焼酎を

毎年、雨の多い梅雨が好きだ。
空気はじめじめしているし、外に出れば濡れるけど。
一つの理由として、小さいときに、梅雨に見られるアジサイが可憐で、その頃から紫陽花が咲くのを楽しみに待っている。
長崎出島にて知り合った、シーボルトとお瀧の紫陽花の中でのデート秘話を知っているだろうか。
オランダ人の中に紛れて日本へやってきた、医師のシーボルトが、アジサイを見ながら「お瀧さんと同じくらい美しい花だ」と話した。
雨に打たれながらひっそりと咲くあじさいを目にして何度も、お瀧さん、お瀧さんと口走った。
そのうち訛って、この花は「おたくさ」という別の名を呼ばれるようにもなったらしい。

騒がしく大声を出す姉ちゃんとよく冷えたビール
少し前の真夏、ガンガン冷やした部屋の中で氷たくさんの飲み物だけ摂取していた。
私は夏は熱中症にかかっていたので、水分摂取が必要だと考えたから。
冷房の効いた室内で、カーディガンもなし、そしてミリンダにカルピスとか。
なので、快適だと感じていた夏。
すると、寒くなって、前の年の冬よりもひどく寒さを感じることが増えた。
外で過ごす仕事内容が多かったこともあるが、体が冷えすぎてなるべく部屋から出れないという状況。
なので、おそらく、暑い時期の生活は冬の冷えにもつながると思う。
十分に栄養を取り、偏りのない生活を送るのが懸命だと思う。

のめり込んで跳ねる彼女と夕焼け

ひとり娘とのコミュニケーションをとればとるほど、子供はとても好感をもってくれる。
生後、1年までは、会社の業務が大変大わらわで、コミュニケーションをとることが少なかったため、たまにふれあっても慣れてくれなかった。
実の父なのにと切ない胸中だったが、仕事が激職だからと見放さずに、何かにつけ、休みの日に散歩に連れていくらようにした、抱えても、お風呂でも普通になった。
このところ、出勤で家を出る時、自分が居なくなることが寂しくて泣いてくれるのが幸せだ。

どしゃ降りの火曜の早朝に立ちっぱなしで
旅に行きたくて思い焦がれていた地域、それは真鶴岬だ。
それを知ったのは「真鶴」という題の川上弘美の文庫本。
読んだものの、自分の幼い感覚では、いまだに深い感心はできない。
代わりに、登場する真鶴の様子が大好きで、まだ見ぬ真鶴に行きたいと思っていた。
静岡県の、神奈川県小田原市の真ん中に位置する所がここ。
半島の先が真鶴岬。
真鶴岬の少し先、海面から頭を出しているのは、三ツ岩という大きな石3つ。
一番大きな石の上には鳥居があって、潮がひいたら歩いてたどり着ける。
願いが叶って、ストーリー中のこの景色を観光することができた。
私の一眼レフのメモリーはこの景色がたくさん。
小さな宿のおばさんにここに住みたいと言うと、喜んでくれた。

笑顔で話す彼女とあられ雲

毎夜、キリンビールを一人で飲むのが楽しみになっているけれど、最近、その後にワインも飲んでいる。
もちろん、その後に接客の仕事をしないときに限定されるけれど。
ひとり暮らしをしていた時に、家の近くでワイン専門店を発見して、父の日も近かったので買ってみた。
私は若干見栄を張る癖があるので「1万円以上の高級ワインを探しています」などと話して。
実家にプレゼントした、ワインが一万円することをついつい話すと、父は気まずそうに「・・・うん、何かが違う」と言ってくれた。
他に感想は特にはなかった。
この一件で、特にワインの値段にはこだわらなくなった。
あー美味しいと思えるお酒だったら、値段や質にはこだわらない。

前のめりで叫ぶ父さんとあられ雲
健診は、いつもどういうわけか引っかかる。
心臓だったり、血液検査だったり、胃だったり。
胃の検査をバリウムを一杯飲んで受けてみて、結果がくると、がんの疑惑があり、早く、検査を指定の病院にて受けてください。
と書きつけてあったのには、あせった。
あせったというか、むしろ心ぼそかった。
すぐに胃腸科の病院に胃の再検査に車で行ったら、結局、胃炎だった。
胃はすでにうずいていたので、定期的な検査に引っ掛かったのはわかるが、文章で私の名前と胃がんの疑いがあると印刷されてあったらぞっとした。

熱中して走る兄さんと冷めた夕飯

いつもそんなことないのに、心が折れそうな精神に浸ってしまい、何をしていても悲しくなった。
大きな理由があるという訳ではなく、突然切なくなったり、現在までの出来事が意味のない事に思えた。
そんな精神状態で、外での仕事がはいった。
中身は年に一回の会場での式典で結構立派な案件だった。
精神状態を理由にしては良くないので自分を忘れて必死になっているうちにカラリと明るい心持に戻ってきた。
後で思うと苦しかったときは、外出して陽の光を求めたりしなかったと思う。
夜間はさけて外出したりも素晴らしいと思う。

ぽかぽかした休日の夜に冷酒を
一昨日は、梅雨が明けて初めて雨になった。
餌釣りの約束を仲間としていたのだけれど、雷が鳴ってきたので、さすがに危険で行けない。
気がついたら、雨が降っていなかったので、やはり行こうということになったのだが、釣りに行ける道具の準備を終えて、行ってみたけれど雨が降ってきた。
天気のよい休みにと言って道具を片づけた。
明日からは雨じゃないらしい。
なので、次こそ行こうと思う。
またの機会にと話して釣りざおなどを片づけた。
来週は雨じゃないそうだ。
なので、次こそ行きたい。

陽の見えない平日の昼は散歩を

娘がマルモダンスをおどっている。
私たちは教えていないけど、3歳だけど一生懸命踊っている。
テレビでマルモダンスの音が流れると、録画した映像を見るとだだをこねて泣いてしまう。
映像をつけてあげると止まることなくずっと休むことなく見続けている。
父親としては、映像を見てばかりよりは絵本を見たり、おもちゃなどで遊んだりしているのが好ましいが、忙しい時はテレビなどにたよってしまう。
少しでも、遊んであげたり、絵本を読んであげたりしようと思う。
大きくなったら絶対に巣立っていくものだから、今だからこそ遊んでおくのも自分の為だ。

どしゃ降りの祝日の午後に熱燗を
作家、江國香織の小説に出る主人公は、なんとなく狂気に満ちている。
話に出せば、落下する夕方の華子。
あと、きらきらひかるの笑子。
もう一つ上げると、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國さんの持ち合わせている性質を、極端に表現した形なのだろうか。
徹底的にクレイジーだと思うのが、神様のボートの葉子だ。
もしかすると迎えに来る可能性もあるあのひとのために、たくさんの場所に引っ越す。
恋人を忘れることなく、再び会えると確信して。
とうとうママは現実を生きていないと愛娘に言われるが、この女性には全くピンとこない。
というのが、この小説の接待的にクレイジーなところだ。
私はウエハースの椅子にはなるべく座りたくないけれど、神様のボートには乗れる。
江國香織さんの書く、クレイジーだけど綺麗でせつない主役が大好きだ。

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